「国語力をあげたければ本を読め!」と指導される学校の先生や塾の先生は少なくないと思います。
ただ僕は国語力をあげるために本を読むという対策はあまりにも回り道だと思っています。国語のテストの点数で点を取る力と読解力とは別物です。国語のテストで点を取る力はテクニックだから、何となく読んでいただけでは成績の向上は対して見込めないと思っています。
確かに読書が習慣づけている子どもは国語ができる傾向にはあります。それは幼少期からの文字に触れるという小さな習慣が大きな差になっています。しかし、読書が嫌いな子に無理やり本を読ませても嫌になるだけじゃない?
「パズルが好きだった子どもが数学が得意だよ」だとしても「じゃあ数学の練習としてパズルをやりましょう」とはならないはずです。国語のテストというのは道徳とは違います。人によって答えが異なることは認められません。問題を解く技術さえ身につければ、徐々に成績が伸びていくものだと思っています。
しかしそれとは別の話になりますが…
本は読むべきだと思います。国語力を伸ばすため、ではなく人生を活き活きとさせるためです。
近年ではインターネットが充実して、簡単に情報を手に入れることができる社会になりました。しかしいい部分もあれば悪い部分もあると思っています。表面的な情報ばかり追い求め、1つのことについて深掘りしない時代になってきたように感じます。本というのは作者の視点を疑似体験することができるものだと思っています。
本を読む人間は強い、これは経験的に正しいと思っています。大人になっても成長し続ける人間というのは本が大好きです。
僕は子どもたちには読め!とは言いません。しかし勉強する背中を見せて、本を読んで知見を広げることが楽しいことなんだと、伝えていきたいと思っています。