新人教員が教室で首を吊って自殺。起きたのは5年前の事件になりますが遺族の裁判等で話題になっています。
僕は三年間で辞めてしまいましたが、3年間の働きの満足度に点数をつけるとしたら100点と自信を持って言いたいです。本当に生徒にも保護者にも同僚にも恵まれて、残業もすることなく有給も使い切りました(むしろもっと欲しかった)。私立は一般の労働法に則るので公立よりでも環境がまともになりやすいです。それでも同じ私立校も苦しんでいる人もいましたし、他の学校の友人は教員を続けられなくなってしまうほどの事態になってしまいました。今は通常の会社で勤務して、命に別状がなかったことが幸いです。なにか僕に出来たのかなと今でも考えています。
自殺とまでもいかなくても、極端なストレスに置かれながら働いている教員は公立小中なんか行けば無数にいます。僕が教員として最上位の目標は、議論の余地もなく子どもたちが幸せを掴み取る力を身につけることだと思っています。でも、現状で健全な教育が行われているかと言えば微妙だと思っています。先生たちに余裕がなくなり、こなすことで精一杯になってしまいます。教育実習は公立中だったのですが、9時10時まで残る先生もいるとききました。
僕がこのようなメッセージをよく書くのは多くの人に考えて欲しいからです。もちろん教員を蔑ろにした環境は子どもたちが教育の質の低下として代償を払うことになるわけですから他人毎じゃないぞという気持ちもあるのですが
もっと伝えたいのは働く環境が悪いのは教員に限った話ではないとのことです。むしろ教員の離職率は低いほうなのです。僕は高校3年生の担任をしており、進路に向けて必死に考えている姿を逞しく思っていました。大人になった彼らのことを心配するのはおこがましいことではあります。でも僕と関わってきた生徒たちはみんな幸せになって欲しいのです。
人間はしっかりと休養を取らないと壊れるように出来ています。みんな思いやりのある素直な子たちだったから、同調圧力や悪意に対して従ってしまいそうで。自分の健康より大事なものはありませんから…結局無理して自分を幸せにできない人には他人を幸せにするのもかなり難しいと思っています。
地元の友達と話すと「いいなお前は楽しそうで」なんていつも言われますが、本当に僕は仕事に恵まれました。