とある授業で、黒板に
9×1=9
9×2=18
9×3=27
9×4=36
・・・
最後に9×10=91
と書いたそうです。
そうすると、それを聞いていた生徒達は、先生が間違っていることに気づき
思わず笑ってしまった…。そして間違えたことに対してからかい始めた…。
からかい、笑いがおさまるまで、先生は黙った。
笑いがおさまってから、先生はこう伝えた。
9×10=91ではなく、90が正解だ。
そんな答えはわかっていた。
君たちはたった一つ間違えただけでからかい笑った…
それまで9個の問題を正しく解いていたのに誰一人褒めることはなかった…
これが君たちの生きる世界だ!
このように社会では、成功よりもほんの小さな間違いを指摘されて失敗したと
いうわれる…。
間違いはプロセスの一つだというのに…
じゃあ、間違えない唯一の人は誰だ???
それは何もしない人だ!
君たちはそんな大人になりたいか…
世界最高峰の物理学者だったアインシュタインのある授業の名言です。子どもと接する仕事をずっとやってきているが、どうして子どもたちはこんなにも失敗を恐れているのかと思います。
僕はスイミングスクールのコーチもやっているのですが彼ら小学生低学年には失敗を恐れるという気持ちは薄いように感じます。幼い子ども達のとりあえずやってみよう。という精神は僕も見習うべきものであると思っています。
でも彼らもいつの間にか失敗を許されないような環境に飛び込むことになるのではないかと思っています。例えば内申制度 神奈川県公立高校では中学2年生から内申点が入試に利用されます。本来は定期テストなんてものは、自分を客観的に評価してそれを次に活かせればいいやというものであるべきだと思っています。でも「点数を取れなきゃ行きたい高校に通えないぞ」と
さらに高校に入っても大学入試が…大学入っても就活が…就職しても出世が…
日本に暮らす人々はやりたいことよりやるべきことに追われてしまうことが多いと思います。
子どもたちには自分がやりたいことを見つけて、失敗を恐れずに真っ直ぐ進んでほしいと願っています。結果的に楽しそうにやっている人は、そういう人たちなのです。