僕は中学受験の経験自体はありませんが、算数だけを個別に教えたことがあります。
中学受験は高校受験大学受験と比較して本当に大変だと思います。
塾講師目線で言うと“人間の生物学的に発達の差が大きい。”が大変な理由ですね。
ピアジェの発達段階というのが教育心理学にはあり、それによると12歳から形式的操作期と言って、抽象的な考えを出来るようになる時期が来ます。簡単な例でいえば
「500mLで160円で売られているコーラがある。これを2000mLを買おうとすると1mLあたりの値段を考えて…」みたいな抽象的な考えが必要になります。中学生であれば形式的操作期に入っている子がほとんどなので難なくできると思います。
ところが小学5年6年ではどうしても理解が難しい子がいます。これは努力不足でも才能不足でもなく、生物学的な発達として仕方ないものです。本来であれば発達に応じた指導を展開しないとならないのですが中学受験専用の塾は集団授業がメインでかつ早いです。本塾は完全個別で見ているのもそういう理由があるからです。
受験生本人にもストレスは大きいと思いますが、中学受験は本当にお金がかかり、保護者も本当に大変だと思います。時間とお金という大きなコストを払っても、成功するかどうかは運の要素も大きくて…