人生は壮大な暇つぶし

最近になって気づいたのですが、僕は考えることが好きなような気がします。

なぜ塾を作ったのかといえば、そこに変化があるからです。学校教員も自分自身すごく楽しかったし、正直天職だとは思っています。人に何かを教える仕事はとても好きで、人に教えるということは自分の理解をアウトプットして、さらに自分の理解を深めることができるからです。さらに、色んな人に出会えるため、こういう情報に対してはこういう反応するのか、と初めての塾講師バイトから10年経ってもマンネリ化せずに新鮮な気持ちです。職場としても今までにいた学校はどこも居心地は良かったです。しかし担任1年→担任2年→担任3年と1ループとすれば定年まで10ループして終わるだけというのに窮屈さを覚えました。授業以外は割とルーティーンワークをこなす事も多く、自分は苦手です。思考力も体力もピークの今の年齢で居心地の良さに浸かっていることはちょっとした恐怖です。

塾を開業すれば、免許なんて関係ないわけですから教えたいと思った科目を教えることが出来ます。また教える仕事じゃなくても、よその塾に営業をかけることも教材を作ることも出来ます。組織に属すれば求められる仕事に貢献するだけですが、自営業は今まで培ってきたことの総力戦です。苦手なことからは逃げればいいですし、得意なことだけ勝負すればいいわけです。まだ塾は二年目ですが、二年前と比べたら教員4年目5年目をやっていた平行世界よりも幅広く実践的な知識が身についていると思っています。

経営者にしては珍しいかもしれませんが、自分はそこまでお金に執着はありません。変わりゆく環境の中に自由と知識があれば十分です。教員辞めて塾開業したばかりの時には生徒も2人しかいなくて、空いている時間に日雇いのバイトをしたことがあります。オタクなお姉様たちと東京タワーでブルーロックのグッズ販売をしたり、体育会系な現場監督の元でスケート場を設営したり、またやりたいかと言えば「うーん」ですが、こんな世界もあるんだなと大きな経験です。固定の収入がなく資金面的には苦しかった時もありますが、この困窮さも含めて自由に生きている実感があり心地よかったです。

実は昼間は学校に行き、夜は塾長をやり、さらに今は税理士資格の勉強をしています。税理士資格は長い年月を要するので最後まで行くかわかりません。簿記や税法は割と面白いのですが、税理士なるのが目的でもないので飽きたら辞めます。塾も最近は急に人数も増えてきて、本当は大学生を雇って塾長である僕がマネジメントするような塾にするのが王道なのかもしれませんが、自分はそれはやりたいことではありません。自分は塾経営がしたかったのではなく、現場で生徒に教える塾講師を組織の都合に左右されずにやりたかっただけですから。だから自分1人で面倒を見れる人数だけ集めて、あとは規模を大きくすることはせずに、生徒を見ることができない浮いた時間の仕事として別方向で時間に縛られない仕事をやりたいなと思いました。

誤解を恐れずに言うと仕事は暇つぶしです。人間誰しも終わりがあるわけですし、いくら我慢したってお金を貯めたって死んだら持ち越せません。自分は迷ったら変化の多そうな道を選ぶようにしました。失敗もたくさんしてきました。塾作ったばかりのころはチキンを作る動画を上げたり、ラップする動画を上げたりもしまして(現在は削除済み)「ああ、あいつ終わってんな」と思われたかもしれません。でも他人の失敗なんていちいち気にしませんよね?人間は思っている以上に他人のことには興味を持たない習性があると思います。あるとしても気になるのは他人からの自分の評価であり結局は自分のことです。

僕はきっと身の回りに起こる現象で惹かれるテーマに対して深く思考することが好きなんでしょう。りんごを見て「赤い」「おいしそう」という表面的な理解よりも、「赤の光を反射している」「たんぱく質と脂質はほぼ0」「売上原価対立法」とか(物理、栄養学、簿記)入り組んだシステムを理解することに興味を持ち、その視点の数を増やしたいと思っています。何に興味を持つかは人によってまちまちだとは思います。そういう意味では学校でやる勉強はそのトレーニングとしては適しているかと思います。僕は学生時代、自分が数学が好きで得意なのだと思い込んでいました。でも今思うと数学が好きなのではなく、入り組んだシステムやロジックが繋がるのが好きで、それが1番表面化しているのが数学という話だったということに最近気づきました。必ずしも学校の勉強が必要になるとは思いませんが、やって損ということはないと思います。


なので数学を頑張りましょう。学問の基礎たる数学が1番偉いに決まっています。

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