こんにちは。お久しぶりです。最近は少し忙しくしていて、ブログの更新もご無沙汰していました。何に忙しかったかは…また別の機会にお話しできればと思います。
さて、秋といえば学校行事のシーズンですね。体育祭や文化祭など、生徒にとっては大きなイベントが続きます。授業は退屈そうにしている生徒でも、学校行事になると驚くほど活発に取り組む姿が見られるものです。とても良い活動だと思います。私自身も教員をしていた頃は、「明日は学校行事だ!」と楽しみにしていました。
ただ、僕が教員時代に一つ心がけていたことがあります。
それは「準備や練習のときは、できるだけ職員室に隠れている」ことです。
学校行事は生徒たちのお祭りです。大人がその場にいるとつい口を出したくなるし、生徒も先生を頼りたくなります。でも先生がいなければ、生徒たちは自分たちで考え、動かざるを得ません。そこで初めて責任感や自主性が芽生えます。教育の目的はまさにその力を育てることにあると思っています。
実際には、特に公立中では先生の方が熱くなりすぎてしまう場面を何度も見てきました。自分の理想通りに生徒が動かないとイライラしてしまう先生もいます。けれども、僕はそういうスタイルをとりませんでした。他の先生からどう見られるかは気にしません。教員が細かく指示を出してその場がうまく回ったとしても、それは“先生の成果”にすぎません。教育として本当に大切なのは、生徒自身が考え、失敗しながら動いていくことだと思っていました。
僕はどちらかといえばポンコツなタイプで(笑)、失敗しても「あはは、ミスってるー」と笑い飛ばしました。ぐだぐだになっても、生徒が学びを得られるならそれで十分。むしろ失敗こそが最大の学びになると信じていました。
大切なのは、生徒が「自分で決める」経験をすることです。
そして「失敗してもいいんだ」という気持ちを持ちながら挑戦することです。
学校行事はその絶好のチャンスです。教師は脇役で十分。主役はあくまで子どもたちです。
保護者の皆さんにも、ぜひ「自分で決め、失敗から学ぶ」経験を温かく見守っていただけたら嬉しいです。