努力は報われる、こんな言葉がありますよね。僕もこれを信仰しています。
ただし目標に向けて努力をすれば必ず達成できるというわけではありません。受験勉強を物凄く頑張っても落ちる生徒は出ます。部活に向けて一生懸命やっても一回戦で負けてしまうこともあります。
僕が思う「報われる」というのは何らかの形で表れるということです。
例えばいやーな先生なんかは「おまえサッカーに熱中してどうすんだ。どうせプロになれるのなんてひと握りなんだ」なんて面談になることもあります。元教員としてはなんだかなぁとは思います。
仮にプロを目指してもなれなかった。ただサッカー好きでスポーツ用品の会社に入り、自分の経験を活かして営業トーク…なんてことは腐るほどあります。
僕はバイトの経験から教員を目指し、教員の経験から塾経営をして、さらに塾経営の経験から新しい道もぼんやりと模索しています。大学卒業後に教員免許を取りに通信制の学校に通っているときはまさか三年で教員を辞めることになるなんて、想像もしていませんでした。人生なんて、お先がどうなっているかは誰にもわかりません。しかし、何かに向けて努力した経験というのは必ず活きるものだと思っています。僕が人生で本当にこれには力を入れたというのは自分の戦闘力の大きな要因となっています。
受験がすべてだとは思いません。正直受験で得た知識がそのまま活きることになることは稀だとは思っています。ただ受験を通じて頑張った経験というのは、自分の教え子1号2号がどんどんと社会人となっていく今、活きているんじゃないかなぁと感じることが多いですね。
塾講師が言うのもあれですが、必ずしも勉強じゃなくてもいいと思います。なにも熱中できるものがないのであれば勉強は保険がきくという意味ではコスパはいいかもしれませんが、自分が夢中になれるものに夢中になった経験というのは大人になっていくほどに宝物になると思っています。