この国には石の上にも3年という言葉があります。「勉強は面白くないかもしれない。でもいい会社に入るためにはどうしても学歴が必要。さらに大人になったら勉強のありがたみが分かる。子どものうちは、意味がわからなくてもとにかく勉強を頑張らないければならない。」こう考えている人は少なくないと思います。学校の先生にもいると思います。
でも僕は少し違うと思っています。生徒には「勉強はしなくてはならない」という意識は捨ててほしいと思っています。勉強はしたくなるもの、生きるために必要なもの、そういう風にとらえてほしいのです。
僕自身も中学生の時には、人生とは高校に入って、大学に入って、会社員になって、という当たり前という「線路」を辿っていくものだと思っていました。ところがさまざまな経験を得て、正規教員という安定した立場から外れて、あることに気づきました。自分があると思っていた線路はただの偏見でした。未来は分からない、ただその指針としてあったのは、中高生のときに頑張った勉強や部活、バイトの経験などでした。数学を頑張ったという経験もかなり大きかったと思っています。僕にとっての勉強の経験は「楽しく生きるための手段」です。人によっていろんな解答があると思います。
生徒にもそういった解答を少しでも早く見つけてほしいと思っています。ただ正直に、僕も学校で全員が感じてくれる授業を展開するのは難しかったです。多くの集団授業とは一方通行で情報を受け取ることがメインです。それ自体は効率が悪くない方法であることは否めませんが、学問自体に興味を持たない子にとっては退屈に感じてしまうのは無理もないでしょう。特に数学のように、前の内容で躓いてしまうと次の内容が理解できなくなってしまうと誰でも投げたくなります。また学校教員は評価するという仕事もありますからね。余計に苦しいです。
でも僕は個別指導塾には無限の可能性があると思っています。学校の授業では大して学習成果をあげられなかったが、「分からない」を解決できる環境を得て、どんどんと進めていく生徒が増えていきました。フルスマ生に勉強を好きになりました??って生徒にきいても、好きではないと返してくる生徒もまだいます笑。ただその子たちも「前よりは苦手意識はなくなった」と全員が口を揃えて言ってくれました。 我が塾フルスマの由来はfull of smile です。笑顔で溢れよう。