数学です。
絶対に数学です。
皆さんが学校で習う科目には2つの側面があると思っています。
科目自体が役に立つと、科目を勉強することで何かが得られる科目です。
どの科目も両方の性質を持っていますが、大まかにいえば前者が英理社で後者が数国です。
僕は前者より後者のほうが大事だと思います。前者は別に学びたければいつでも学べるし、今の時代で簡単に調べることができるからです。英文が出てきたら翻訳をかければいいし、歴史を調べたければググればいいわけです。情報技術の発展でどんどんと価値は下がってきていると思っています。
一方で国語や数学は、中高レベルで習う知識が活きることはあまりないでしょう。
しかし国語は読解力、数学は論理的思考力を身に着ける科目です。
もし知識と違って、大人になっても読解力を身に着けるため、論理的思考力を身に着けるために勉強しようとはあまりならないはずです。しかし大人になって、本当に差がつくのは、知識ではなく素の賢さだと思っています。これが論理的思考力だと思っています。
読解力も大切です。読解力を身に着けることができる国語は数学の次に大切だとは思います。
しかし本当に差がつくのは論理的思考力です。学生時代は答えのある問を学校で解いていきます。
が、社会にでると答えのない問に立ち向かっていかなければなりません。その時に、情報を集め、仮説を作り、検証する。数学を学んだ経験は未知なる問題へ立ち向かう指針と勇気を与えてくれるでしょう。データがあるわけではないのですが、数学をしっかりと勉強してきた人間はこれが強いのです。
元数学教員がいうのもなんですが、方程式、二次関数、三角比、微積分等々、中学や高校で習う数学の知識が役に立つことはあまりないでしょう。しかし数学を学んだことによって生まれる能力の差はあまりにも絶大です。僕は受験勉強を目的とした勉強にはあまり興味はないのですが、数学だけは絶対にできるようにしておいたほうが、賢く生きることが出来ると思っています。