塾が学校の定期テストの過去問を集める行為の是非

こんにちは。
僕は大手の集団塾でバイトしていたこともあったのですが、定期テスト後にはある仕事が残っていました。生徒が持ってきた定期テストの問題をコピーしまくる作業です。来年以降の生徒のために、定期テストの過去問を集めているわけです。学校の先生たちも3年で1巡なので同じ先生が作った問題に巡り合うことはあまり多くはないですが、過去問がいい教材になることはあります。今の塾でも開業一年でなかなか揃いきってはいないのですが、集めてはいます。

今日の本題なのですが、教員のなかには「塾が定期テストの過去問集め」に対して憤慨している先生は少なくありません。「塾に対してお金を払っている子どもばかりが有利になるなんて不公平だ」という理屈です。が、僕は過去問が手に入って有利になるような定期テストを作るのがそもそも先生の怠慢であると思っています。テストなんて毎年、同じような問題を出すべきではありません。そんなこと言ったら、塾が仮にやらなくても兄弟や先輩から貰う人がいてもおかしくないでしょう。塾が配るのは不公平だけど先輩に貰うのは公平?そんなことはないはずです。

僕が教員の時は、過去問をいっそ全員に配ることもありました。公平ですよね?ただ過去問やり込んだからと言って点数が取れるテストは作りません。過去問だけやればいいやって認識だと、深い勉強を継続的にやる意義を感じさせなくなってしまうからです。

教員と塾の両方の立場を経験して思うのは、「過去問を手に入った子が有利になるような問題を作るな」です。

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