大人と子どもの境目は「○学校○年生」

僕は水泳コーチとして幼児〜小学生を見て、塾では中高生を見ています。また高校を卒業した大学生たちとも会ったりして、同年代は社会人の若手です。いろんな若い世代と関わる機会が多いですが、1番子どもと大人の境目だと思う時期は中学2年生です。

中学1年生の頃から見ている生徒が中学3年生になると、自分とさほど変わらない大人だな〜と思う機会が多いです。男子だと身体的にも大きく成長する時期ですが、外見以上に中身が変わってきて驚きます。ちょっと失礼ですが、中1までは何も考えずにポケ〜としていた生徒も中3では「自分の進路で」「人間関係で」「こんなことをしたい」と関心させられることが多いです。

中2はスマホも持ち、部活で後輩もできて、学校の成績も絡んできて、色んなことで悩みます。家族と友達と先生と上手くいかないなと思うことだらけでしょう。勉強やだーって1番なりやすいのも中2です。でも僕は冷たいようですが「いっぱい悩め、そして積極的にどんどん失敗しろ」のメンタルが大事だと思います。自主性を重んじ過干渉になりすぎず、でも関心は常に向ける、これを心がけています。初めから、失敗を目指せというわけではないのですが、失敗することを恐れて足が止まってしまうこれがまずいわけです。中2までは全然やろうとしなかったのに中3で火がついたように猛勉強する人も少なくありません。(僕自身がそうでした)

大人になると、2種類の人間に分かれると思います。「自分がやりたいことをやる人間」と「他人に期待されることをやる人間」の2種類です。後者は優しくて、思いやりのある人間で悪くないように見えますが、疲れちゃいますよね。「子どもに幸せになってほしい」というご家族の願いは学校や塾の先生と比較できないぐらいのものでしょう。恐らく本人以上に

そうしたことを考えると大人のstep踏み始める中学2年生がターニングポイントです。塾講師として出来ることはあまり多くないと思っています。「勉強したらこんなに伸びるんだ」と思わせるような最高品質の授業を提供すること、学校見学に積極的に行きたくなるような進路の話をすること、の2つだけです。でも中学2年生の悩みは人間関係か進路関係以外ほぼありません。進路関係では根源を辿っていくと成績の伸び悩みということが多いです。「勉強つまらない」という生徒は、純粋につまらないと思うのではなく、「やってもわからない、伸びないからいやだ」と考えちゃう生徒がほとんどです。証拠に点数が伸びてくるとドンドンとやる気が上がってくるからです。

今年でいえば、入塾から理科のテストが30未満→55→80点以上と2回で50点伸びた生徒がいますが、もう日常にある理科の話をするようになりました。数学が10点台から70点台になった生徒は数学だけはもう低い点数をごめんだと気合いが入っています。自惚れではありませんが、そういう状況にすることができる可能性が高いのは家族でも学校の先生でも友達でもなく塾講師だと思っています。

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