主要5教科のなかで、大学受験においては高校2年生までに英数をどれだけ鍛えられるか…ここで受験の8割が決まると思っています。まずこの2科目英数は多くの大学で受験科目に設定され、配点も高いです。私立文系なら数学を避けることも出来ますが、社会or数学の選択で数学苦手な生徒は社会をガチってきますからかなりハードルは上がります。理系でも数学は大事だし、英語も理系科目に負けない配点を持っています。
そしてこの2科目はあげるのに時間がかかります。英数は積み重ねの学問ですから、勉強を始めてすぐに成績は上がりません。勉強を始めていくと少しずつ素養がついていき普段の授業の効率も上がり、少しずつ成績が伸びていきます。
僕は週に数回だけ中高一貫の進学校で授業をしていますが、やはり学校の英数の力の入れ具合は半端ないです。僕自身は公立高校出身だったのですが、確かにこれは実績でるな…と思うような指導をしています。やはり実績の出ている進学校は英数の大切さを知っているからこその取り組みだと思っています。
さらに数学ができると他の科目も自然に上がっていきます。塾でも数学のみで入塾した生徒も、試験前に他の科目を教えたりすることもあります。数学はレギュラーでやっているので成績が上がることは理解できるのですが、他の科目を教える時にも「前回教えて時よりも吸収力が伸びている…」と驚かされることがよくあります。数学で使った考え方をうまく応用して解いています。数学は論理的思考力を身につけるのにいい手段です。
さらに言えば人生は数学ゲーです。数学で培いたい能力とは計算能力ではありません。論理的に考える力です。人生とは日々選択の連続です。数学を勉強したことで頭の良い選択をできるようになります。僕自身もサラリーマンとして私立学校で働き続ける道よりも、塾を立ち上げて経営をしていく道を選べたのも数学を一生懸命勉強して、論理的に考える能力を得たからだと思っています。数学自体ができることよりも、数学を勉強したことが大事なのではないかと。だから「方程式」の考えは将来使うの??なんてナンセンスな質問です。上位の大学や企業は数学力を重視するのはそこにあるんじゃないでしょうか?