よく塾の先生で「学校の授業は効率が悪い、塾のカリキュラムだけちゃんとやっとけばいいよ」という人がいます。逆に塾嫌いの学校の先生もいます。
僕は両方とも同じぐらいの歴があるので言いたいことは分かります。学校の授業で1週間かけて進めるようなことを塾だと1コマで応用問題にも触れながら先取りも出来るので学校は効率悪いなぁなんて思ってしまいがちです。でも結果論なのですが、学校にも軸足を置いて勉強する生徒はやはり強いです。いくつか理由があると思います。僕は学校大事派です。
①まずは塾にどっぷりと軸足を置いている生徒は生活リズムが乱れがちな生徒が多いです。夜遅くまで塾に行って、たくさんの宿題をこなして、なかなか睡眠時間が確保できません。外にいると目が覚醒してしまうので10時まで授業していたら日付が変わる前に眠るなんてなかなか難しいです。睡眠不足は勉強の質を大きく落としてしまいます。睡眠時間削って勉強しても、質が落ちて成果が薄まれば本末転倒です。子どもは早く寝ましょう。
②効率よく進めることだけが記憶の定着にいいとは限らないことです。楽して手に入った知識ほど、すぐに消えてしまいます。塾の授業分かりやすい〜とやった気でいても「なんかやった気がするなぁ」と解答に再現できない人は少なくありません。学校では一見効率が悪そうでも、クラスメイトと話しあってみたり、まわり道しながら考えることが大事です。記憶のコツは脳に負荷をかけることです。筋トレと同じです。講義動画をたくさん見せられる、シャワーのように知識を浴びる、そして思うように点数が伸びない。これは注意です。僕はインプットの時間は少なめにして、アウトプットを多くしています。