僕は社会人として学校教員として初めて教壇に立ったのが2020年。
はじめは高校三年生の副担任となりましたが、生徒はほとんどが大学へ進学して彼らはもう大学4年。
あの頃は僕もまだまだ未熟でした。社会人としての立ち振舞いと勉強を教えることに精一杯になっていたのが1年目の感想です。2年目に担任を持って二週目の余裕ができたときに、教育について、学校について、社会について、色々考えていくことになりました。まさか教員を辞めるなんて。就活シーズンになってきましたが、彼らの顔がふと思い浮かびますね。
そんな大学四年生に感じることがあるとすれば「己の武器を磨け」ですね。
少し前の時代は終身雇用が当たり前でした。新卒で雇われれば、一括で採用され、さまざまな部署を経験して、その会社とともに心中です。よほど無能でない限り、クビになることはなく、何もスキルを身につけなかったとしても、年功序列により貰えるお金は増えてきました。
そういった世代の先生や親から、影響を受けてきた世代もきっとその時代が続くと錯覚しがちです。でも、本当に続くのでしょうか?
20年前と今を比較すると社会は大きく変化しています。20年後も今と同じままでいるほうが不自然です。特に日本は貧乏になってきました。非常に悪い言い方ですが、無能に多くのお金を払う余裕がなくなってくるんじゃないでしょうか。その際に切りたいのは貰う金だけ多いが仕事がそこまでできない人材。現にあの世界のトヨタの社長も「終身雇用を維持していくのは難しい」と言っています。
40歳で突然、会社から放り投げられた。そのときに自信を持って、スキルを持っているからなんとでもなると言えますか?言えるのであれば職能に依存した状態です。その武器さえあれば、転職だろうと起業だろうが不安は大きくないでしょう。でも自信持って言えないのであれば会社に依存している状態です。終身雇用から成果主義にシフトしていく世の中では厳しいかもしれません。
どんなに才能があったとしても実務経験がそれを磨いて活きるものだと思っています。就活生には「自分がやりたいこと」「自分がやりたいことをするために身につけなくてはならないスキル」この2つを重視して、環境を選ぶべきだと思います。企業のブランドや年収に引っ張られるすぎても良いことはないように感じます。
これは学校選択も同じです。周りの期待ではなく、自身の動機に耳を傾けるべきです。