文章問題は国語力?数学力?

「この文章問題はもはや数学の問題じゃなくて国語の問題」

っていう数学の先生はよく見ましたが、わりと残念な意見だと思っています。
国語→文章の問題、数学→計算の問題 というのはよくある勘違いです。

数学という科目は計算する学問ではありません、計算する学問なのは算数までです。数学とは数を利用した論理の学問です。文章を読み取り、数学的に処理を行って、数学的に記述すること。
これは数学の領域です。

「国語の力がないから、文章問題苦手〜」という生徒はたまにいますが、足りていないのは数学的に考察する力なのです。だからいくら本を読んでも、国語力を上げてもできるようにはなりません。

ではどうすればいいのか。

教科書の定理や公式の意味を正しく理解することです。
「円周率知っているよ半径3の円の面積なら3×3×3.14で面積が出るんだよ〜」これで円周率を理解したとは到底言えません。数学が得意な子というのは「なぜ」を大切にしています。
だから僕も授業中では教科書にある例題ができるようになるだけでなく、「なんでこの公式が成り立つの?」と引き立てるような流れを作ります。この理解の差が後々の偏差値20の差になることを知っているからです。

この記事を書いた人