小学校教員不足が言われ続けて、採用試験の前受験が実施されるようになって、いつかは大学生講師も出来るかもしれないと思っていたのですが、まさかすでに行われるようとしているとは…
なんで教員になりたがる人が少ないのでしょうか?あまりにも業務量が大きいからです。しかも児童生徒と関わる仕事ではなく、訳のわからん仕事のために。学校の先生ってスペシャリストなはずなのに、ゼネラリストなんです。地元民のクレームの電話対応から、学校の掃除まで、教育のプロとして免許をもらっているのに、事務作業で忙殺されるわけです。結局後回しにされるのは生徒対応だったり、教材研究だったりです。優先度が高くても緊急性が低いからです。
そして人数が少なくなって使われるのは大学生です。必要な教職の単位も取りきれていない学生です。僕個人としては、「学びとは現場でしか得られない」と思うタイプなのでその観点においては悪い政策ではないでしょう。しかし、なり手不足の解消が目的ですよね。新人教員に十分な研修が行える余力が公立小学校にあるとは思えません。
結局そのツケを払うのは子ども達です。先生たちをボロボロに扱って、、結局教育の質が下がる。教育にかかる予算って国家単位の支出の話で言えば、あまりかからないほうなのです。しかも教育の質が上がれば結局はその子ども達が将来リターンをしてくれるわけです。この一年だけ栄えればいいのであれば、教育に投資する価値などないかもしれませんが、長い目で見たときに教育を蔑ろにする国に未来はありません。日本は教育の公的支出のGDP割合ががビリかブービーです。
これで満足か文科省、これで満足か財務省!