数学は暗記か理解かなんて数学教員間でも議論されます。
生徒の「なんだがよくわからないけど、解き方覚えていれば解けるって先生が言ってた」は信用できません笑。暗記すれば解けるというのは理解がある程度伴っていることが前提での話です。
定期テストでは範囲がせまいです。一回のテストで80点分は想定される100問ぐらいの中からしか出題されません。最悪、漢字を覚えるように暗記したって点数には取れないこともないでしょう。僕も時間が限られて、推薦などでどうしても内申をあげなければならない時には頼ることもあります。
しかし、入試は範囲が広いです。暗記というのは限界量があると思っていて、時間が経つと忘れてしまうので出来るだけしないほうがいいと思っています。「考えればわかること」は考えて出すことが数学の高偏差値者の特徴です。他教科も含めて、これだけは覚えないとならないってものはありますから出来るだけ暗記という荷物は軽くしなければなりません。もっと言えば定期テストはともかく大学入試においては、暗記に頼ってできる問題などほとんど出てきません。数学的な概念に対する理解力を問うような問題が出てきます。
定期テストでは数学それなり取れるのに、実力テストではなかなか伸び悩むという生徒はこの問題に当たってしまっていると感じられます。受験勉強より前の勉強の際にも「なんで…?」を大切にする癖をつけて、公式や概念に疑問をぶつけることを意識してみてください。僕は高校生の授業では一対一の対話授業で、疑問を引き出すような授業をして、こう言った力を養っていき数学力を高めていきたいと思っています。