「この問題なんですが、やり方は覚えて類題は出来るとは思うんですが、なんでこんな風にやるかがまだ自分の中で完全に理解していなくて…」
先日こんな質問を受けましたが、最高ですね。
①わからないなり、解答は覚えて使い方もマスターするという気概
②類題は出来るのに、自分が理解しきれていないという判断力
③知りたいという好奇心
役満ですね。
現時点の学力はそこまででも、自分がしっかりと対応できれば偏差値20ぐらい上がることもぜんぜんあると思ってしまいます。
中には初めからそういう生徒もいますが、だんだんと上記の質問を投げかけるようになる生徒もいます。どんな生徒かといえば結局は数学の点数が伸び続けてきた生徒が辿りつく境地であることが多いです。初めは定期テスト40点ぐらいしかなかったのに、60点、70点、80点とどんどんと伸びていくと「数学だけは低い点数を取りたくねえ」と気持ちが変化していく生徒がかなり多いです。塾は「やる気のある生徒を伸ばす場所で、やる気を伸ばす場所じゃねえ」と主張する塾仲間も実は多いんですが、僕は反対です。やる気があるから伸びるんじゃなくて、伸びていくからやる気がでるわけです。「あれ?伸びてる!わたしでもこんな点数取れるんだ!」と思ってくれることが最初の目標になるわけです。極論ですが自分で伸びるような子は塾なんていく必要ありませんからね。学校教員やってるとクラスに少なくとも1人はそういう生徒いますし。