世の中には自称進学校というものがあります。
偏差値が60が自称進学校で偏差値65からは進学校といったようにラベリングする人もいます。
僕はどっちがの学校でも勤務したことがありますが、この2タイプの学校は明確に分かれていると思っています。
進学校は生徒の自主性を重んじるために、長期休暇の講習などの勉強の機会は与えるが、強制的にやらせる環境を作ることはしません。進学校は最後に成績が伸びる生徒は自分の力でやり切る生徒ということを知っているからです。
自称進学校はとにかく先生たちの熱量がすごいです。「なんとしてでも俺たちがあいつらにいい大学を受からせよう」という意識が高いです。課題をたくさん出したり、長期休暇中にも様々な講習を受けさせます。普段から小テストをこまめに行い
もちろん進学校のようなスタイルが出来るのは入学時に偏差値の高い生徒を集めているからというのもあります。生徒の自主性ばかり重んじるだけでは、進めない生徒もいるとは思います。引っ張られることで真価を発揮する生徒がいます。実際に自称進学校的な指導のほうが「手厚い」と保護者からの評判は良かったりはします。
でも僕は進学校的な指導のほうが好きですね。課題をたくさん出して、講習をたくさんやっている学校が入学時に比べて圧倒的に実績を出しているかといえば微妙です。結局、最後に勝つのは自分の意志で歩いている人間だと思っています。そもそも学校の役割は偏差値を上げることではありません。生きる力を身につけることにあります。