実は、僕は元教員と言っていますが、厳密に言えば現在も教員を兼ねています。
起業してから気づいたのですが、起業すると学びの機会がグッと減ります。自主的に学びを求めていかないと、知識など手に入りません。最先端の入試状況や難解な数学力を教える力を学ぶには進学校の講師をやるのが早いと思い、東大も複数出るような学校で週に数コマだけ授業しています。
学校は自由な感じです。先生たちも勉強をしろとはそこまで言いませんが、進学実績は良いのです。もちろん難解な中学受験を突破して、入学した彼らですから入学時点での学力が高いのは大きいと思います。ただそれとは別に彼らには受験において大事な気質を持ち合わせていることが大きいと思っています。自責思考です。
経営者の入門書のような本にはよく書いてあるのがこの自責思考です。
たとえば従業員が思った通りに動かない→自分がうまくシステムを作っていないからだ(自責思考)orあいつのせいで自分は上手く行っていない(他責思考) という感じです。
難しい言い回しになりますが、自分の内側に課題を作るから、勉強のリズムを他人に依存していないんです。学校の先生の授業が分かりづらかったら、別の手段で自分がしたいことのために切磋琢磨するんです。自分で計画を作り、自分で評価して、自分で改善する。
ハッキリ言ってしまえば中学受験で培った知識などは大学受験ではそこまで役に立ちません。でも中学受験を突破した人たちが大きな成果を残しているのは、確立した学習習慣を作れているからです。塾に通うのは公立の生徒ばかりですが、成績を急上昇させて志望校に合格してしまう生徒もこれが出来る生徒です。たとえ現状の学力が低くても、その傾向がある生徒は伸びることに期待出来ますね。だから僕はスパルタ鬼教師のように無理やりにでもやらせる勉強ではなくて、自分で進んでやりたくなるような勉強を発見させることを大事にしています。