集団指導から個別指導に切り替えて思ったこと。「やっぱり伸びる」

僕は個別指導6年→集団塾1年→学校で3年をやって、また個別の世界に戻ってきました。

集団塾や学校の授業も楽しかったです。教職経験ある人はわかるかもしれませんが、集団授業と個別指導は別物です。僕の印象は集団授業は攻め、個別指導は受けです。

①集団授業について
集団授業のポイントはどう話の導入をすれば興味を持ってくれるか、どう課題やテストを設定して自主的に勉強するシステムを作るか、生徒のノートを見てどのレベルの授業に調整するか、集団授業のポイントは管理と表現がポイントです。

でもどうしても、授業についていけない子というのが出てきます。そして集団で進行という都合で(ああ、この子はここより前の部分でつまづいているな、このトピックから教えれば多分できるようになるけど、カリキュラムの都合でここは全体を進まねばならないなぁ)と頭でごめんなさいをしつつ、授業は置いていかねばならない時もたまにあります。
フォローとして授業後に声をかけたり、放課後に対応したりと、今と同じ個別指導をしていることが多かったです。高校時代は放課後はいつも質問室にいました。
その思いが個別指導塾の開業に至ったわけですね。

②個別指導について
数学というのは生徒それぞれ思考のクセというのがあります。要領良く公式を例題を見ながらスラスラと問題を解けるタイプがいます。習った公式をなんで成り立つんだろうってずっと考えて、理解してしまえば応用問題も解けるようになるが、理解しないと満足できないタイプもいます。数学的な思考は強いのに、計算力だけが弱くて、授業についていけないタイプもいます。
集団では出来るだけ多くの生徒にマッチしたものを提供するわけですが、個別ではその生徒にマッチしたものを提供すれば良いわけです。

残酷な話ですが、集団授業に向いていないタイプは存在します。
なんなら僕もそうでした。僕も要領が悪く、なんでこの公式は…と考えてしまうと学校の授業がいつの間にか終わっているというタイプでした。そうした人間は授業に置いていかれます。個別では、どんなタイプの子でも対応できるというメリットがあります。

さらに個別は見る人数が限られているので対話をすることができます。勉強とはインプットよりアウトプットのほうが遥かに大事なのです。人に公式を説明すると自分でも考えがまとまっていき、一度自分で掴んだ答えは忘れません。僕の口癖は「なんでこの公式が成り立つの。」「どうしてこの計算で答えが出るの」 もちろん質問も人によってかけるものが違います。相手がレベル3まで分かっているならレベル4の質問をします。相手が気づいていない部分があれば、具体的に考えやすい例え話を挙げて、考えやすい質問に変えることもあります。
個別指導のポイントは観察力と質問力です。

一度でたくさんの人間を見ることが出来ないというコストの問題を除けば、最高の指導法だと思っています。集団授業で伸ばしきれなかったなぁと思う生徒はいますが、過去の個別指導で「この子は個別で一生懸命見たけど伸びなかったなぁ」と思う生徒は1人もいませんでした。集団授業でなかなか合わず、点数も伸びずに、自分頭良くないのでは?と考えてしまう生徒がとても多いんです。集団授業が合わないだけで本当は力がある という子が輝ける塾を作りたいと思っています。

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