感情的に怒るメリット

今日、講師として行ってる学校の生徒から「先生って本気で怒ることあります?」と言われて改めて考えました。おそらく僕が怒ることなさそうなキャラクター像であるから、聞いたんだと思います。

3年間の正規教員をやっていて怒ったことはあります。男子生徒達が遊びでふざけて、窓から落とそうとしていました。怒った経験としては最初で最後の経験ですね。それも感情的な演技です。

恐らく、多くの教員経験者からは甘いとか、指導力不足と思われる方は多いと思います。事実、生徒に寄り添う気持ち+「感情的に怒る」という道具を出せる先生は担任経営として非常にうまくいっていることがほとんどです。僕もそれは分かってはいます。

それでも僕は感情に任せた説教は好きじゃないんです。僕らの管理が楽になるだけです。怒るメリットは論理が分かっていなくても、先生が怖いから生徒が従ってくれることです。学校は言うこと聞かせることは手段になっても目的ではないはずですよね?意味が分からずとも守らせなければいけないことはそんなに多くないはずです。僕は危険行為・人権侵害行為・法に触れる行為 この3つだけだと思っています。小学生は知りませんが高校生なんて、筋の通った話であればしっかりと説明すれば分かってくれます。僕自身もよく分からない校則などは、形式的なもの以上には守らせる気もありませんでした。反論されたときに、論理的に返せる自信がないからです。

塾講師として
塾講師として本気で怒ることがないでしょう。怒っている演技もしません。上記の3つに触れることはほぼ起こりえないからです。先生が怖いからといって、勉強する生徒には学力を伸ばす期待が出来ないからです。すごい良くても壊滅からマシになる程度です。
僕は学問自体の楽しさ、勉強するほど成績が伸びていく楽しさ、そのあたりをしっかりと伝えれば、怒らなければならない状況なんてないと思います。今までもそうしてきましたが、そこで指導が難しくなったことは一度もありませんでした。

この記事を書いた人