夢中になれるモノが、いつか君をすげぇ奴にするんだ

ドラゴンボールのOPの歌詞ですね。懐かしい。

子どもに取って1番大切なものは夢中になって、何かに取り組んだ経験だと思っています。それは部活でも恋愛でも受験でも仕事でも、何でもいいと思っています。大事なのは自分の意志でやることを選び、夢中になることです。

自分自身の経験を振り返ると、高校への受験勉強の経験、塾講師のバイト、アメフト部、起業などなど自分の血肉となっているのは夢中になって取り組んだ経験ばかり。受験勉強は将来の役に立つの?って質問には人によるとしか言えません。学力が高く、有名な大学に行ったこと自体は正直そこまで幸せに直結するものとは思っていません。しかし自分の意志で勉強し、目標に向かって頑張ったのであれば最高の経験でしょう。逆に言えば人にやらされて無理やりやったものは大した価値は生み出さないと思っています。

夢中になれることはなく長続きしないという子どもにどうアプローチすればいいのか。
「○○すべき」「○○して偉い」「○○するな」こういう相手を直接コントロールする言葉はなるべく避けるようにしています。楽しそうに勉強に取り組む背中を見せることで、「あっちょっと面白いのかな」と思わせれば勝ちです。子どもって以外と周りの大人を見ていると思うんです。親と同じ職業に就く人なんて多いですし。塾の生徒に対しても、「やりなさい」ではなく「あっ面白いんだ。自分もやってみよう」と思ってくれるような授業を目標にしています。

子どもは元々夢中の天才です。小学生中学年ぐらいまでは、なんにでも興味をもち、いま思うとくだらないことでも四六時中取り組んでいた経験は誰にでもあるでしょう。しかし「勉強は大事だからやりなさい、ゲームは良くないからやめなさい。」などと色んな制約を課されてしまうと、自分本位の行動を選ぶことができなくなってしまいます。「これやればいいんでしょ」と内なるモチベではなく、外からの期待が行動を変えてしまいます。これは良くない。

あとは無理に続けようとは思わなくてもいいと思います。長続きしないことに負い目を感じてしまう人が多いように感じますが、夢中が一生続くことなんて稀です。むしろ遊び尽くして一旦別のことに夢中になる。これは悪くありません。僕だって大学卒業後にわざわざ通信制の学校に通ってまで教員免許をとったのに3年で辞めてますし。でもこの3年間は自分にとってかなり大きい経験でした。そうした夢中な経験をたくさん集まったとき、君はすげぇ奴になるんじゃないでしょうか。

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