蛍光ペンをいますぐ捨てましょう

「暗記が苦手です」という生徒が我が塾に多いのです。これが感想がでるのは喜ばしいことだと個人的には思っています。フルスマは理数特化ということで、暗記ではなく理解によって理数脳を作るというコンセプトです。一年以上通っている生徒のほとんどが得意科目が1番2番に理科と数学をしめるようになります。暗記が苦手ということは裏を返せば「これは考えればわかる」というのが増えていき、僕が目標に達している段階にいるということで、贅沢な悩みのように聞こえるからです。

とはいえ、公立入試の5科目の突破には暗記が必要なのもまた事実です。数学の公式は暗記しなくても考えれば出るようなものが多いのですが、たとえば英単語なんて覚えなければ話が始まらないものです。


そもそも理解にしろ暗記にしろ、どんな勉強にも、脳に負荷をかけなければいけません。これは大事な情報なんだと脳に錯覚してもらえなければ覚えることができません。非常に軽い重りで筋肉を大きくするのは難しいですよね?それと同じです。脳に負荷がかかっていないと絶対に覚えることができません。こんな勉強をしていると脳に負荷がかかっていないことが多い具体的な方法を紹介します。

三位 むやみに書きまくる
これが本当に多いんですよ。小学生のころ、漢字を5回ずつ書きましょうなんて課題を課されることが多いですが、自分は本当に嫌になりましたね。わかる漢字は覚える必要がないのに書かなければならないし、わからない漢字はこなすことが目的となってしまい惰性でスラスラとやってしまうので一生おぼえられません。書いて覚えるタイプなんて言う人もいますが、書くことは目的ではなく覚えるための手段です。書き終わった後は目の前に勉強をした跡が残るからやった気になっていますが、「じゃあこれは?」と聞いてみるとあれ?なんだっけって返されることもあります。書くことは大事なのですが、暗記苦手という人ほど惰性でスラスラと書きまくっている人が多く、暗記効率はかなり悪そうです。

二位 見て覚える
これも良くないです。これも集中力を維持できません。わかるところばかり、目がいき惰性で勉強しがちです。

一位 蛍光ペンを引きまくる
中高生の筆箱を見るとなんでこんなに蛍光ペンが入っているのかと思います。僕は人生で一度も使ったことがありません。授業中に先生が大事と言ったところを記録する役割としてはありますが、暗記という作業に蛍光ペンやアンダーラインを引く作業は全くの無意味です。覚えた気になっている代表的な行為です。


逆にどんな勉強法ならいいんだとツッコミが入ると思います。僕は一問一答形式だと思います。学校とかいくと休み時間に友達同士で問題を出し合っている生徒がいますが、あれは理想的ですね。漢字のような書くテストでも自分でテストを作ります。作るといっても漢字の部分を隠して、自分が書けるかどうかをテストをするだけです。できればそれでokですし、できなかったら明日もう一度テストをして、明日必ず書けるようにという目的意識を持って覚えるのです。この方法ならば、「出来るところはやらない」「繰り返し行う」「出来るようにという目的意識をもつ」という暗記で大切なことを全て守って作業を行うことが出来ますからね。

偏差値が高い生徒もただ英単語帳を眺めているだけに見えるかもしれませんが、実は頭のなかでテストをやっているように勉強をしています。日本語の部分だけ見て、英単語がでるかどうか確認をしているわけです。

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