親にしか出来ない最強の教育方法

親にとって勉強してほしいという意図がなかなか通じず、子どもと喧嘩してしまうことはありませんか?そういう衝突がある家庭は少なくないかと思います。

しかし大人が「将来困らないように勉強しなさい」と言っても、まだ将来を経験していない子どもにとって
(自分だってしてなかったくせに)
と反感を買ってしまい、なかなか難しい関係に。あなたのためを思って言っているのに。

僕は塾では「勉強はやらなくてはならないもの」と強く押し付けるのではなく、自分からやりたくなるような90分の枠を楽しんで取り組んで貰えるように努力しています。しかし教員や塾講師の僕には出来ない、親だからこそできる最強の方法があります。
それは親が勉強する姿を背中で見せることです。

データがあるわけではないのですが、長年子どもたちを見てきた経験からすると子どもは何だかんだ言って親の背中を見て育つものだと思っています。進路面談とかしていると「看護師になりたいです」→「なんで」→「実は母が看護師で…」というパターンは珍しくありません。僕自身も正直なところ認めたくはないのですが、両親が教員のところに生まれ、その影響は否定できません(認めたくはないのですが)。

親が美味しそうに魚を食べていれば、子どもも魚が好きになる。
親が仲良くしていれば、自分も仲良く接することができる。
同じように親が楽しそうに本を読んでいれば、子どもも真似したくなるもの。

タイトルには親にはしかできないと書いたのですが僕は諦めてはいません。僕は空いた時間に本を読むことが多いのですが(社会系、教養系が多め?)、生徒に授業後の時間に「いまこういう本を読んでて…」という話しをしたりします。
「大人になっても、学生の君らと同じように学んでいるよ。意外と面白いよ」
という塾講師としてではなく身近にいる大人の1人として、学びの歩みを止めない姿を見せつければと思います。教育者としては大切な素養だと思っています。

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