理数特化塾フルスマ、入試直前に何をしているのか。
入試直前のこの時期。
「理数特化塾フルスマなら、最後は数学の特訓をしているんですよね?」
よく聞かれます。元数学教員ですし、最後は難問演習をして、数学で一気に点数を伸ばしていく。
そんなイメージを持たれる方も多いと思います。
もちろん、生徒によってやる内容は変えています。
ただ、例年――
社会に注力している生徒が多いです。え?理数特化なのに?
そう思いますよね。
でも、これにはちゃんと理由があります。
神奈川県の数学の得点率を見てください

去年のデータは特に顕著ですが、神奈川県の入試数学は平均点がおよそ50点前後です。
そして80点以上を取っている受験生は、2%もいません。数学が得意な生徒が少ないわけではありません。むしろ逆で、数学が得意な生徒でも高得点が出にくい構造になっています。
神奈川県の数学は、
・前半は取れる
・後半で急激に難しくなる
・最後まで完答できる生徒がほとんどいない
という設計です。つまり、入試直前に数学だけに時間をかけても、得点の伸びが小さくなりやすいのです。
11月の期末が終わってからやったこと
11月の期末テストが終わってから、すぐに入試演習に入りました。12月はとにかく入試問題の変化の少ないような問題をテクニック等を身につけながら解き続けます。
実は神奈川県の入試問題は、6割程度は毎年大きく変わりません。逆に言えば、絶対に出ないタイプの問題も毎年存在します。数学といえば難しい印象があると思いますが、そこそこぐらいの点数でよければ、対策しやすい科目です。30点台だった生徒が、1ヶ月ほどの演習で60点前後を安定して取れるようになってきます。別に特別な訓練を積んだフルスマ生に限った話ではなく、得点分布を見ても、数学という二極化しやすい科目にも関わらず低得点層があまり多くないですよね?
なぜ社会に力を入れるのか
そしてここからが、多くの方が意外に思う部分です。
社会です。
特に公民は、公立中学校では3年生の一学期の終わりに入るかどうかというタイミングです。
つまり、学習期間が短い。それにも関わらず、入試ではしっかり出題されます。
範囲が比較的コンパクトで、努力がそのまま点数に結びつきやすい科目です。
私の中では、社会が安定してくると、総合点が大崩れしにくい
と考えています。
数学は1問で10点落とすことがありますが、社会は知識があれば落ちません。入試直前において、この「安定感」は非常に大きいのです。
英語も差がつきやすい科目ですが‥
得点分布をみれば社会以上に差がつきやすい科目になるのが英語です。
ただし、英語は社会とは少し違います。
英語は、
・リスニング
・文法
・単語
・長文読解
と、出題範囲が非常に広い科目です。そのため、「英語を上げよう」と一言で言っても、すべてを短期間で底上げするのは現実的ではありません。
だからフルスマでは、総合的に英語を伸ばそうとするのではなく、弱点を特定することを重視しています。
例えば、
長文の正答率は高いのに、文法問題で点を落としている生徒。
文法は強いけれど、長文を読むスピードが遅く最後まで解ききれない生徒。
本当に一人ひとり違います。入試直前にやるべきことは、「全部できるようにすること」ではありません。
失点している原因を一つずつ潰していくことです。
高校入試と大学入試は、勝ち方が違います
これは個人的な考えですが、大学受験は、数学を制した者が勝つゲームだと思っています。
数学は差が大きくつき、上位大学ほどその傾向が強くなります。さらに理系であれば、数学が強いと物理と化学も知識を入れてしまえば簡単にできてしまいます。
一方で、高校入試は違います。特に神奈川県の入試では、
社会を制した者が勝つゲームだと感じています。
社会は努力が得点に結びつきやすく、短期間でも安定して伸ばすことができます。そして社会が安定すると、総合点が大きく崩れなくなります。入試は一科目の勝負ではなく、合計点の勝負だからです。
理数特化塾として、そして入試直前の指導として
理数特化塾として、私たちは数学をとても大切にしています。
数学を学ぶことは、単に計算ができるようになることではありません。
条件を整理する力。
論理的に考える力。
分からない問題に向き合い続ける力。
数学を通して身につくものは、受験の先でも必ず役に立つものです。だから普段の授業では、公式の意味や考え方をしっかり理解することを大切にしています。数学を通して身につく考える力は、受験が終わったあとにこそ本当の意味を持ちます。
ただし。
入試を目前にした生徒を目の前にしたとき、私は少し変わります。
この時期の私は、ある意味「受験マシーン」になります。
公式への理解?
もちろん大切です。
でも、点数に結びつかなければ意味がありません。
限られた時間の中で、どうすれば一番合格に近づくのか。徹底的にコストパフォーマンスを考えます。もっと言えば、この時期にこだわっているのは数学ではありません。
合格です。


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