あなたはどうして大学進学したいの?

せっかく希望していた大学に受かった、でも入学後辞めてしまう人は少なくないんですね。もちろん大学によっての差はありますが、40人クラスでも5人は中退してしまう割合です。そのミスマッチは進路選択で自分がしたいことを選べなかったことにあると思います。

よく進路面談するときにも「MARCHは行きたい」と学校の特色や学べることよりも、偏差値表や受験科目の方が気になっている傾向が強い気がします。恐らく周りの評価を気にしてしまうから「何を学ぶか」よりも「どこで学ぶか」が大事になっているわけです。これはその表面上の経歴を学校や社会があまりにも大事に扱ってきたせいだと思っています。

中退してしまう生徒というのはやはり一定数います。

実は僕も大学を辞めようと思っていた時期もありました。1年生の5月が終わる頃から大学に行く気力が消えました。単位をほとんど落とし、前期で留年が確定しました。大学も辞めようとも思っていました。ところがあることをきっかけに学校教員を目指して、頑張りました。教員になるための単位数は足りず、大学卒業後にも通信制の学校に行くことにはなりましたが免許は取ることができました。

中退自体は別に悪いことではないと思っています。もちろん金銭的にも時間的にも無駄になってしまうじゃないかと考えるかもしれませんが、それも人生80年を考えれば些細なことだと思います。

一番大切なことは熱です。充実して生きるために必要なことは、周りが期待することをやることではありません。自分がやりたいことをやることです。大人になるとその熱を失って生きている大人が増えてきます。「常識的に考えると良い選択肢」を捨てる時は価値があると思って躊躇は誰でもあります。僕は安定と立場を捨てて、欲しかった知と自由を手に入れました。どうしてこんな簡単なことが出来なかったんだろうと思っています。失敗は怖くないよ、やりたいことを選んで、一生懸命取り組んだら、失敗をしたとしても、笑って、学びとして活きるというのが持論です。

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