お久しぶりです。更新少なくてごめんなさい。いま塾とは別の仕事でかなり忙しくて笑
最近、海外旅行に行くのが好きです。先週は初めて台湾に行ってきました。
台湾までは飛行機で3時間半ほど。感覚としては沖縄にもう少し足したくらいの距離です。海外旅行といっても、ヨーロッパやアメリカほど身構えるような距離ではありません。
そして今回、僕が台湾に行った一番の目的。
夜市です。
日本ではあまり馴染みがありませんが、台湾には日本のお祭りの屋台がずらっと並んだような場所が常設されています。そこで魯肉飯や小籠包、魚介のスープなど、いろいろ食べてみました。そして僕は感動しました。
うますぎる。
本当に、うますぎて驚きました。
少し前までの僕は、海外旅行にそこまで積極的ではありませんでした。一番の理由は言葉です。僕は英語も中国語も得意ではありません。
「わざわざ言葉の通じないところへ行くのも面倒だな。」
くらいに思っていました。しかし最近はアジア料理にハマっていて、それを現地で食べてみたいと思いマレーシアに行ってからグルメを目的に海外に行くことが増えました。
台湾は初めてだったのですが不慣れな英語や中国語で頑張って話しかけると、
「あ、日本人ですよね。日本語で大丈夫ですよ。」と返される。
これが一度や二度ではありません。覚えているだけでも10回くらいありました。
ホテルや空港ならまだ分かります。でも普通の飲食店や観光地でも、かなり流暢な日本語を話す人がいる。
しかも「アリガトー!」「コンニチワー!」くらいではありません。
「5年くらい日本に留学していました?」
と聞きたくなるくらい普通に会話が成立する人もいました。
もちろん、台湾の人がみんな日本語を話せるわけではありません。それでも初めて訪れた僕からすると、日本語が通じる場面の多さにはかなり驚きました。
本当はグルメの話だけで埋め尽くしたいのですが塾のブログなので。
別に学校を見るために台湾へ行ったわけではないのですが、気がついたら学校を見ていました。幼稚園から大学まで入っている学校に行きました。下校する生徒を見るとジャージ姿の子も多い。髪を染めているように見える子もいる。保護者がバイクで迎えにきている。(台湾は尋常じゃなくバイク多い笑)
台湾にも日本の塾に近い「補習班」があります。受験もある。学校が終わったあとに塾へ行って勉強する子もいる。
同じ東アジアの受験社会という意味では、日本とかなり似ています。
でも、似ているからこそ違いが面白い。
その一つが、理系教育です。台湾は半導体やICT産業が国を支える重要な産業になっています。
大学でも理工系を学ぶ学生の割合は高く、理工系人材の育成は社会全体にとって重要なテーマになっています。
一方、日本はどうでしょうか。日本の中高生は、数学や科学が国際的に見てできないわけではありません。むしろ国際学力調査ではかなり高い水準にあります。
それなのに、大学へ進む段階になると理工系へ進む割合はそれほど高くありません。
僕は塾をやっているので、この理由の一端を日々感じることがあります。
日本では、
「数学が苦手だから文系に行こう。」
という進路選択がかなり普通にあります。もちろん、僕は文系より理系の方が偉いなんてまったく思っていません。
文学が好きなら文学をやればいい。
歴史が好きなら歴史をやればいい。
法律に興味があるなら、そちらへ進めばいい。
興味がある方へ進むのが一番です。
ただ、
「文系の学問をやりたいから文系」ではなく、「数学ができないから文系」
となると、少し違うんじゃないかと思っています。
実際に生徒を見ていると、もっと切実なケースもあります。
「看護師になりたい。」
と言っていた子が、
「でも数学ができないから、やっぱり違う進路にしようかな。」と悩む。
看護師という仕事に興味がなくなったわけではありません。
人を助けたいという気持ちがなくなったわけでもありません。
ただ、数学が壁になっている。夢を広げるはずの数学という一つの科目が、逆にその子の将来の選択肢そのものを狭めてしまうことがあります。
数学は、できる子とできない子が二極化しやすい科目です。
そして一度つまずくと、その上に新しい内容が積み重なっていく。でも学校という集団教育の仕組みでは、一人のために半年前、一年前まで戻って教え直すことには限界があります。だから数学が「できる人の専売特許」のようになってしまうことがある。これは、僕が理数特化の個別指導塾をやっている理由の一つでもあります。
苦手な子なら、数学を理由にやりたい進路を諦めなくていいところまで。
得意な子なら、せっかくできる数学をもっと伸ばして、自分の武器にできるところまで。
それぞれに合わせて勉強を最適化する。僕はそこに個別指導の価値があると思っています。
そして台湾へ行って面白かったのは、こういうことを改めて考えられたことです。
同じ日本の中だけで教育を考えていると、
「高校では文系と理系に分かれるもの。」
「数学が苦手なら文系に行くもの。」
「学校とはこういうもの。」
と、いつの間にか今ある仕組みを前提に考えてしまいます。制度を作った人も、それを改善しようとする人も、同じ社会で育ち、似たような教育を受けています。
だから、そもそもの前提を疑うことは意外と難しい。教育に限った話ではありませんが。
外国へ行くと、その前提が簡単に崩れます。
「日本では当たり前だけど、こっちでは違うんだ。」
「この仕組み、日本でも取り入れたら面白いんじゃないか。」
逆に、
「これは日本の方が便利だな。」
と思うこともあります。
台湾は日本とまったく違う社会ではありません。
漢字がある。
受験がある。
塾がある。
電車に乗って学校へ行く。
見た目だけなら、僕には日本人と台湾人を完全に見分けることすらできません。
似ているからこそ、違いがよく見える。
これが台湾旅行で一番面白かったことかもしれません。
もちろん、数日旅行しただけで台湾の教育を理解したなんて言うつもりはありません。
むしろ、
「自分が当たり前だと思っている教育も、世界から見れば数ある仕組みの一つでしかないんだな。」
と気づいたことの方が大きかったです。
外国を知るということは、外国について詳しくなるだけではありません。
自分たちの社会を、一度外側から眺めてみることでもあります。
夜市でうまいものを食べたい。
最初は本当にそれくらいの理由で台湾へ行きました。
でも帰ってきたら、教育についてまで考えていました。
やっぱり職業病なのかもしれません。
まあ、次に台湾へ行くときも、一番の目的は夜市だと思いますが。
胡椒餅が一番うまかった。



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